2007-02-04

「大化改新 ー隠された真相」の印象操作

「発掘!あるある大辞典」の捏造体質がメディアやネットで大騒ぎの昨今でしたけど、こういう体質って、

  1. 視聴率が欲しい
  2. そのためには視聴者にとって、わかりやすく、インパクトのある内容にすべし

あたりが基点になってて、結局は「インパクト」のために、話の筋を定説とは異なる方向性に敢えて持って行くようになるし、「わかりやすさ」のために、現状では学術的に灰色になっている部分まで、恣意的かつ強引に白黒つけてしまうようになるわけです。

それは娯楽番組だけでなく、ドキュメンタリーものや、最近では報道番組まで例外じゃありません。表題の番組もそんな匂いがプンプン。

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2005-07-13

講談社『中国の歴史(殷周 春秋戦国)』


講談社『中国の歴史 ― 都市国家から中華へ(殷周春秋戦国)』表紙

一般の書店などでも平積みになっていることがあるのでご存じの方も多いかと思いますが、最近、講談社が『中国の歴史』というシリーズの刊行を開始しました。装丁も上品、質感もなかなか、図版も豊富でボリュームに対する価格もまあ良心的(2,500円ちょっと)、本の見出しも「中国の歴史」というメインタイトルよりも各巻の主題を大見出しとする(たとえば「殷周春秋戦国」の巻なら「都市国家から中華へ」としている)など、初学者が取っつきやすいよう、それなりの工夫が凝らされています。

こういう時、本の善し悪しは完全に内容で決まります。特に一般向けの概説書の場合、

  1. 読みやすさ( ≒ 面白さ)
  2. わかりやすさ( ≒ 平易さ)
  3. 内容の信頼性
  4. 情報の詳しさ(網羅性・発展性)
  5. 情報の鮮度
といったあたりが重要な要素になってきます。当然でしょう。概説書なんですから。

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