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2007-04-08

随想: CGM時代のWebの「使い方」「作り方」

もう一昨日の話になっちゃいますけど、久々、イベントに足を運んでみました。

一応、「公開ポッドキャスト」と銘打っているので、おそらく内容については、そのうち長谷川恭久さんの Inflame Casting と境祐司さんの 日刊徒然音声雑記で公開されるものと思いますので、内容レポートは割愛させてもらって、個人的に気になった要素と思ったことを、備忘録がてら書き散らしておきます。感想や意見というより、講演者の方々の話の中でビビっときたキーワードから考えさせられたことを勝手気ままに書き散らした随想って感じなので、フィードバックにもならなければ、読者の方々のお役にも立たないかもしれません。

HTML とか CSS とかを追っているだけでは得られないモノ

発言を正確には書き留められませんでしたけど、ヤスヒサさんがそんなことを仰りながら、(Mark Colean の仕事でしたっけ?)映画のワンシーンに出てくる未来的な UI の映像を流されてました。COULD でも言っておられた「未来の情報インターフェイスは実は映画の中に隠れているんじゃないか」ってヤツですね。

HTML や CSS といった規格を正しく理解することは、もちろん大切なことなんですが、あまりそこに軸足をどっぷり置いてしまうと、発想の枠が狭まってしまうんですよね。これは僕も最近 痛切に感じていて、今回のイベントに参加してみようと思った動機の半分は、そこからやや距離をおいてみようとしているヤスヒサさんの最近のエントリーに刺激された面からきています。境さんが関心をお持ちのタンジブルなんかも同様です。

これからはユーザーの時間の奪い合い

こちらは境さん。しばしば、指摘されていることではありますけど、あらためて色々考えさせられました。

イベント中で面白かったのは、境さんが運営されている 10 のブログ(!)のうちに、お仕事の「進捗キャスティング」というポッドキャストがあること。受信者側は電話と違って好きなタイミングで境さんのお仕事の進捗状況をチェックできますし、メールと違って返信に余計な時間を割く機会も抑えられます。また配信者側にとっても、メールで文章を打ち込むよりも声を直接 吹き込む方が時間の節約になるでしょう。ボイスメールという手段もありますけど、返信の必要がないという点で、この境さんの試みもなかなか興味深い手法です。

僕の del.icio.us ブックマークをご覧になっている方で、あるいはお気づきの方もおられるかも知れませんけど、実は最近、よそのブログエントリーを読むのが全く追っついてなくて、僕にとって関心のある重要なエントリー(=じっくり読みたいエントリー)ほど、読むのが後まわしになってしまって、ブックマークから漏れてしまってます。(toRead タグを加えたくてしょうがない今日この頃なんですが、一度 加えてしまったら、toRead なエントリーが爆発的に増えてしまうのが見えてるだけに、悩ましいところです。)

そんな悩みを抱えているせいもあって、このブログでも、読者の貴重な時間を、なるべく奪わないようにするための、ささやかな試行錯誤を重ねています。(必ずしも履行できていない時がちょくちょくありますし、まだまだ改良の余地もありそうですが。)

  • 1セクションあたりの段落数を(最大3段落を目安に)抑える
  • 1段落あたりの行数を(最大6行を目安に)抑える
  • 要所となる部分を強調(<strong>)
  • エントリータイトルと見出し、強調部分を拾うだけで内容と結論がすぐ把握できるようにする

僕の書いたものが、たとえ、ある種の人にとって、読むに値しなかったとしても、その人が「これは読むに値しない」と見切りをつけるまでの時間を、なるべく短くできるようにできれば、それはそれで充分 価値ある行為なんじゃないかと思うわけです。

僕としては、願わくは「いかにユーザーに時間を多く割かせるか」ではなく、「いかにユーザーに時間を取らせないようにするか」という方向性で、Web 全体が進化していければな、と思ってます。

知識の共有と暗黙知の形式化

ちょっと前に境さんが音声雑記でも取り上げていた話題。個人的には、このテーマに絞ったカンファレンスなりセミナーなりがあれば、迷わず出席したいくらいです。今後、重要になっていく(というか既に重要になっているはずの)要素ですね。

知識の共有は、業界内・制作チーム間・制作チームとクライアント間と色々なレベルが考えられますが、対象とする知識の領域が異なるだけで本質的な部分はおそらく一緒でしょうね。同じ言葉、同じ言いまわしをしていても、理解を共有できていなかったために、下流工程で手戻りが発生してしまって、大変な思いをすることになる..なんて悲劇は避けられるに越したことはありませんよね。

暗黙知の形式化については、個人的に前の職場でも死ぬほど悩んだテーマです。まったく共通言語のない、異なる2つの分野の間で意識共有を図ろうと随分 苦労しました。

Web の世界でいえば、ワークフローのルーチンパターンなりデザインパターンなりを抽出・モデリングして、制作チームないし業界全体でそれを共有する。あわよくば自動化できるところは、どんどん自動化を推進して、自動化できない領域に比重をおけるようにしていく。そのあたりがさしあたり目前の重要な部分といったところでしょうか。最近、流行りの(?) CSS の管理モデルの話題なんかも、その流れの一つとして個人的に注目してます。(最近、小手先の HTML や CSS Tips にやや食傷気味なんですが、このように再現性の高い作業の再利用性を高めるという目的が根底にあるものは、一見 小手先の Tips に見えても、個人的に結構 重視しています。)

結構、刺激的なキーワードが随所にあって、まだまだ、色々と思うところはあるんですが、ひとまずこんなところで。

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