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2007-03-09

なぜ XHTML で 5W1H のマークアップなのか?

ちょっと思い立って、5W1H の XHTML マークアップの手段について、少しずつ整理してみることにしました。理由や意義については、また別エントリーを立てるとして...

我的春秋: 5W1H のマークアップ 1: When(日時)より

というわけで、理由と意義、あと注意点などについて、ちょっと書き留めておこうと思います。

情報の基本は 5W1H

情報の基本は(扱い手が人間だろうと機械だろうと、またアナログだろうとデジタルだろうと)何といっても 5W1H(When, Who, Where, What, Why, How)ですよね。今後、複数の API を掛け合わせたマッシュアップサービスや、検索エンジンベースのアプリケーションがますます増えていくんでしょうけど、自然、この 5W1H をいかに有機的に結びつけるかが、大きなポイントの一つになっていくものと思われます。そんなことから、折りをみて、5W1H の情報化を HTML で行う手段を少しずつ整理してみようと思い立ちました。(なお、ここでいう HTML は、microformats や DublinCore といった、直接 HTML として記述できる規格を含みます。)

なぜ、HTML なのか?

構造化記述言語の中で、最も利用者が多いからです。いわゆる Web 2.0 モデルと呼ばれるソーシャルメディア(del.icio.us とか mixi とか)が示すように、Web リソースの利用価値は、原則として利用者数や知識量に比例して高まります。より多くの知識(knowledge)の集約を志向するなら、裾野は広い方がいいはずです。(それに HTML なら、既存ページだけでも、相当のコンテンツ量がすでにあります。)

より柔軟でディープなセマンティクスを扱うなら、HTML ではなく XML(もしくはその関連規格)を使うべきだという意見もあるでしょうけど、そうすると敷居が高くなってしまいますし、敷居が高まる分だけ裾野(知識量)も狭まってしまいます。それに、わざわざほかの規格を個々の配信者が習得しなくても、GRDDL(XSLT を使って、主に XHTML からメタデータを抽出して RDF などに変換する手法)を用いることで、XHTML 中のメタデータを簡単に抽出して RDF なんかに変換することだってできます。(たとえば microformats の XFN を FOAF 形式に変換するとか。)

(突然、見慣れない略語がたくさん出てきたと、一瞬 身構えられた方もいるかもしれませんが、要するに、そんな色んな規格のことなんて何も知らなくても、XHTML だけでも、案外 色々できそうです、ということが言いたいだけなので、奇怪な用語はスルーしていただいて、まったく問題ありません。)

ここで紹介するマークアップは must か?

いいえ。これは断じて No です。

あえていえば、ここで紹介するマークアップの採否は may(可)レベル(もしくは optional。should(推奨)ですらありません)...つまり、あくまで各自の自由意志に依ります。

HTML であろうと XML であろうとセマンティックマークアップは、中身を充実させればさせるほど、作業者の負担を強いるようになります。またそのソースコードも、セマンティクスの豊かさに比例して、シンプルさからどんどん遠ざかって、人間の目にも読みにくいものになっていきます。まして、このブログで紹介しているものは、唯一絶対の手段などではなく、あくまで選択肢にすぎません採否は、各自の目的や必要性と相談しながら判断すべきです。導入の仕方次第では、かえってメンテナンス性を損なったりしてマイナスになることすらあります。目的の達成に何ら裨益しないのであれば、一切 採用しないというのも、もちろん立派な選択だと思います。

(特にお仕事としての Web デザインの分野などは、外観やメンテナンス性に裨益する部分が限られています。適度な構造化を通り越して、いたずらにヘビーマークアップを施しても、結局は「労多くして功寡(すくな)し」ということになりがちです。セマンティックマークアップを施すにしても、採用するものと採用しないものを、クライアントやユーザーの需要に合わせて慎重に選んだ方が良いでしょう。)

(ここ最近、このブログで HTML系のエントリーが続いてましたけど、それによって誤解したり、強迫観念にとらわれたりしている人がいるかもしれないと思うことがあったので、この際、僕のスタンスについて、以上のようにはっきり表明しておくことにしました。というわけで、「こうでなくちゃダメ!」みたいな文脈で、読まないようにお願いします。)

問題点: いかにして人間の負担を減らすか

くり返しになりますが、セマンティックマークアップは、その意味づけの豊かさに比例して、マークアップ作業の手間が増えます。本格的に追求していくなら、いかにこの煩瑣な作業を自動化するか(人間側の負担を減らすか)が重要になってくるでしょう。一人一人が、それぞれハンドコーディングでヘビーマークアップしていく(要するにエディタを使って、人間の手作業で重厚な構造化や意味づけをコツコツやっていく)のはバカげてます。

解決への糸口: 実装者は実はひとりでもいい

ですが、なにも個々人がいちいち手作業でマークアップしなくても、ある程度の自動化であれば、それほど困難な話じゃありません。たとえば、MovableType や WordPress などのブログツールのプラグインという形で、自動変換ツールや入力支援ツールなどを開発・提供するのであれば、実装者は一個人でも構わないわけです。(僕にもう少しプログラミングスキルがあれば...というジレンマもありますけど、それは追々勉強するか、代わりに誰かに実装してもらうということで。(^ ^;) )これはセマンティックマークアップを施す側だけでなく、そのコンテンツを活用する側についてもいえることで、別に Google や Hatena のような企業ベースのサービスでなくとも、たとえば 5W1H を有機的につなげるマッシュアップサービスを、あるひとりのハッカーが作ってしまうことだって、今や不可能じゃありません。

より知識の質・量ともに充実させるには?

ただ、マークアップする時のデータモデルが、ある程度 収斂されてないと、せっかく (X)HTML を使って裾野を広げようとしているのに、収集できる知識の幅や量が、その分だけ目減りしてしまいます。そこで、既成のマークアップモデルにどういう選択肢があって、どの or どういうモデルが最適なのかについて自分なりに考えてみることにしたというわけです。

ちなみに、このブログで考察してきたマークアップモデルの大半は、ひそかに制作中の新しいブログの方に盛り込んでいってます。というか、逆にいえば、ここで取り上げている問題の大半が、実は制作中のブログで生じた疑問から来てたりします。そんなわけで動機は思いっきり個人的な需要です。(^v^;)

最後にお願い: 批判コメントに注目

各エントリーには、充分な調査を行うつもりですが、それでも誤りが生じてしまうことは考えられます。もし、お気づきの点があれば、ブログコメントでもブックマークコメントでも、忌憚なくご指摘いただけましたら幸いです。

それと、読者の方々で、今後もしブックマークコメントなどをご覧になられることがありましたら、できれば批判コメントに注意してみてください。中にはかえって見当違いの批判もまれにあるので、必ずしも全部が全部というわけではありませんが、かなり高い確率で鋭い指摘が含まれています。このブログも、予想外に多くの読者がついてしまったようで、以前にも増していい加減なことを書けなくなってきました。いかに基本は自分用の備忘録と自学自習媒体とはいえ、やはり、自分自身が間違った知識を広める起点になってしまうのは不本意ですし、最大限、そういう不幸なことが起こらないように努めたいと思ってます。その意味でも、僕の目の行き届かなかった部分を補正してくれる指摘は、とてもありがたい存在です。

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