制作現場の声が届かぬ IE@Microsoft
さっき、Web Designing 2007/1号(今月は IE 7 対策特集!)をようやく買って、パラパラ読んでたら、MS プログラムマネージャの五寳匡郎氏のインタビューに、
IE 7はユーザーのほか、Web制作に携わる方々のご意見も採り入れて制作しました。ですが、Web制作のトレンドがどのように動いていて、どんな内容が求められているかというような内容については、なかなか聞こえてきません。「こうなったらいいのにな」的なご意見・ご感想でも構いませんので、ぜひ皆さんからIEBlog(管理人注: もちろん英語)にコメントを投降するなどのアクションを起こしてください。
(Web Designing 2007年 01月号 - P.057)
とあって、しばし絶句..。え、何ソレ?みたいな。
以前、「IE 7 は ::before, ::after を実装せず」を書いたときに、IEBlog のコメントは嫌というほど漁りましたけど、どれだけ多くの人がコメントで :before, :after 擬似要素の実装要望や問い合わせをしていたかわかりません(いや、別に :before, :after に限りませんけど)。いくら何でも「どんな内容が求められているか…なかなか聞こえてきません」はないんじゃないでしょうか。
かねてから気になっていた :before, :after 擬似要素ですが、どうやら IE 7 ではサポートされない、というのが真相のようですね。Google で引っ掛けてみると情報が錯綜してるし、IE Blog のコメントを見ても :before, :after 擬似要素に関するコメントがほとんど黙殺されていて、かなりイライラさせられました
どうも、これは MS が抱える構造的な問題というべきなのか、五寳氏にクレームをつけても仕方がないような気もするんですが(実際、五寳氏のコメント自体、どこかで見聞きした言いまわしが多いですし)、何というか、とってもとっても寂しい気持ちになってしまいました。あ、でも、IE Blog に直接(英語で)コミットしてくれってことは、少なくとも日本の MS にコミットしても無駄だよってことですよね..。やれやれ。
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コメント
ゆうさん、こんばんは。
スミマセン、最初のコメントすぐに反映されなくて、消えてしまったと思って、2回同じこと書いてしまいました。
どっちかお好きな方を残しておいてください。
日本独自のフィードバック窓口もただ単に作っただけでは意味がありません。きちんと米国の実際に Develop しているエンジニアに届くような仕組みづくりを現在行っています。
Web標準の日々で話そうと思っていたこと、ここのコメントで言ってしまったような気もしますので、あまり期待しないでください(笑)
では、セッション後とかはふらふらしていると思いますので、見かけたら、声でもかけてやってください!
投稿 MasaoG | 2007-06-07 03:11
五寳さま、はじめまして。
なんだか、コメントで終わらせてしまうのがもったいないくらい、とっても貴重な情報をお教えいただいて、ありがとうございます。背景事情がとてもよくわかりました。
実は、このエントリーを書いた後、御社の Bill Gates 会長が数名のブロガーと懇話の機会を持たれたことや、その席上で厳しい質問を投じた(当時、WaSP トップの)Molly E. Holzschlag 女史を御社に hire されたこと、W3C HTML WG のチェアーに御社の Chris Wilson 氏が就かれたことや、その後の HTML WG の展開やオープンな体制などから、端的にマイクロソフトの Web 標準に対する姿勢が、(もちろん良い方向に)変化してきたのではないかと感じるようになりました。
もし、この上、日本法人側でも日本語によるフィードバックの受け入れ体制が整うのであれば、それは多くのエンドユーザーや Web 制作に携わる者にとって朗報となることは間違いありません。
現時点で、IE に対する風あたりは何かと強いとは思いますが、もし次期 IE で標準規格の実装が大幅に進むようであれば、おそらく、こうした評価も大きく変わっていくのではないかと、僕自身も今はなりゆきを楽しみに注視しているところです。
大きな組織に、膨大な人数のエンドユーザーで、何かと意見の集約等、大変かと拝察しますが、窓口の開設、楽しみにしています。僕も自分なりにフィードバックをまとめておきたいと思います。
かさねて、大変貴重なコメントをありがとうございました!Web標準の日々のセッションも楽しみにしてます。
投稿 ゆう@管理人 | 2007-06-07 00:05
こんばんは、マイクロソフトの五寳です。
いまさら、言い訳がましいコメントになってしまいますが、フォローさせてください。
まず、「Web 製作者側からの意見が聞こえてこない」という点ですが、これはマイクロソフトの IE チームとしてではなく、日本の TechBeta からのフィードバックの結果について話をしています。日本の IE7 の TechBeta のフィードバックは機能面におけるものが多く、HTML, CSS, XML などの実装についてのフィードバックはほとんどなかった、ということに対するコメントです。
これは我々の反省すべきことですが、日本には IEBlog のような期間を問わない開発チームに直接意見を投げれる窓口がありません。JWDA, Remix、CSS nite でも感じたことですが、日本の開発チームは Web Developer/Designer に対して、積極的にアプローチしていないことに問題があると思っています。
また、IE Blog に直接コメントして欲しいと言ったのは、「日本の皆さんはこちらからフィードバックしてください。」と言える窓口がなかったため、あえて言うならば、という気持ちです。
しかし、正直なところ、当時「日本のMSにリクエストしても無駄だよ」 という意味も気持の中では含まれていたと思いますので、そう感じていただいたのは、さみしい気持ちにさせてしまったかもしれませんが、間違いではないと思います。
次期 IE では、フィードバックプロセスとプログラムを見直して、もっときちんと日本のみなさんの意見が反映されるような、製品をリリースできるようにしたいと思います。
スミマセン、長文のコメント失礼いたしました。
ご意見は、メールでも受けますので、気軽にご連絡ください。
投稿 MasaoG | 2007-06-06 22:55
こんばんは。マイクロソフトの五寳です。
厳しいご意見をありがとうございます・・・。
インタビューはいろんな話の中で簡潔にまとめられたものが記事としてでているので、言い訳がましいのですが、フォローさせてください。
ひとつは、このコメントはマイクロソフトのIEチームとして聞こえてこない、と言っているわけではなく、日本の TechBeta の結果から話しています。TechBeta の IE7 のフィードバックは機能面での Bug Report が大半を占め、デザインやそのWeb 標準の仕様に関する日本からのフィードバックはほとんどありませんでした。
だからと言って、皆さんが悪いと言っているわけではなく、これは我々の反省点だと思っています。明確なフィードバック窓口と、期間を必要な時に公開できないのは、おっしゃるように構造的な問題もあると思います。。。
二つ目の IEBlog に直接レポートして欲しいと言ったのは、当時(今もそうですが。。。) TechBeta は終了していて、日本にそういった要望を受けられる窓口がないためです。Interview で、日本の皆さんはここにフィードバックしてください、と言える明確なプログラムがなかったため、このような回答になっています。
これに対して、日本の MS にこれらの仕様についてのリクエストをあげてもダイレクトに響くわけではない、という意味に解釈されたのはもっともだと思います。すでに感じられていると思いますが、正直なところ、TechBeta が実施された時点での仕様変更に関するフィードバックが受け入れられるケースは稀です。
次期 IE では多くの意見を持った方々のフィードバックを反映できるような、日本の MS にコミットしても無駄だ、と思われないようなフィードバック窓口を日本でも実施したいと思っています。
ご意見がございましたら、メールでも歓迎です。
(長文コメント失礼しました。。。)
投稿 MasaoG | 2007-06-06 22:07